葦の恋音(パーン)
パーンは牧神で、額に角を持ち下半身は山羊である。彼は使者の神ヘルメス(マーキュリー)と山のニンフの間に生まれたが、子供を産んだ母親は、この醜い赤子を見て驚き、捨ててしまった。しかしヘルメスはその子を天上に連れていって神々に見せると、全ての神々が面白がって喜んだので、パーン(全てと言う意味)と名付けられた。パーンは成長したが、とても好色でニンフや美少年達を追い回していたが、特にニンフのシュリンクスに夢中になったが、彼女はパーンを嫌って逃げ回った。しかし彼女はとうとう逃げ切れず、岸辺の葦に変身してしまった。パーンは見渡す限りの葦原の中から、シュリンクスの変身した葦を捜し出すことができず、その中で風にそよぎ最も美しい音色を出した葦で笛を作った。これがパーンフルートの元のシュリンクスの元のシュリンクスの笛である。後に、パーンはこの葦笛でアポローンの堅琴と音楽を競い合った。この時の審判がプリュギア王ミダスで、このミダスがパーンに勝利を与えたので、アポローンは怒り、ミダスの耳をロバの耳にしてしまった。又、パーンはとても昼寝が好きで、それを邪魔されると大変怒り大声を出した。その声に人々は驚いて混乱したことから、パニックという言葉が生まれた。作品は、姿かたちは醜いが恋する心の美しさや、応えることのない葦原に向かって、美しい恋の調べを奏で、愛を求める純粋な気持ちを表現している

Copyright 1999 Masasuke Chiba

商品番号:CM012 商品名:葦の恋音 技法:ジークレー(リタッチ有)
アルシュ紙(仏製) 紙サイズ:縦90cm/横40cm イメージサイズ:縦80cm/横26cm
エディション枚数:100枚 価格:680,000円(額装付・消費税送料込み)

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