魚座(2/19〜3/20)
〜川面のささやき(アプロディーテーとエロース)〜
秋から冬にかけて東南の空に見える魚座は、目立った光りを放つ星ではありませんが、イエス・キリスト誕生のとき太陽が魚座の星の間にあったことから、キリスト信者にとってはあがめるに値する存在でした。星座の絵図ではひもでつながれた二匹の魚が描かれていますが、これは山羊座のパンと同様、ナイル川へ逃げるために魚となった愛と美の女神アプロディーテーとその息子エロースの化身なのです。
ナイル川のほとりで酒を飲み、楽しげに話をする神々の声に引きつけられたのか、怪物テュポンが現れました。巨大なその姿は神々にすら恐怖を感じさせるものでした。蠢く竜の頭は百もあり、獣のような荒々しい鳴き声と共に黒ずんだ舌の見え隠れする口から、そして目からも炎を吹き、巨体をうねらして暴れまわる。なんとも乱暴な飛び入りに慌てた神々は、素早く走るもの、泳ぐもの、飛ぶものとそれぞれに姿を変えてその場を離れたのでした。その中にいたアプロディーテーとエロースは共に魚に身を変え、川に飛び込んで逃げました。そのことから、天におかれた二匹の魚は「アプロディーテーとエロース」とも呼ばれる星座なのです。

Copyright 1999 Masasuke Chiba

商品番号:CM032 商品名:魚座 技法:ジークレー(リタッチ有)
アルシュ紙(仏製) 紙サイズ:縦75cm/横50cm イメージサイズ:縦65cm/横40cm
エディション枚数:100枚 価格:450,000円(額装付・消費税送料込み)

画天プロジェクトwwwサーバーが提供する情報・画像等を権利者の許可なく、複製・転用・販売などの二次利用をすることを固く禁じます。
Copyright 1999 GATEN PROJECT INC.